これまでのダンススクールは個人の趣味や将来的にプロのダンサーを目指す方が受講するケースがほとんどで、最新のトレンドを取り入れたスキルを身につけておしゃれでクールに決めるのが定番でした。その一方で平成20年に文部科学省により中学校学習指導要領が改訂され、保健体育においてダンスが必修化されたことからそのあたりの事情は大きな変化を見せています。中学校の保健体育の授業のカリキュラムには創作ダンスとフォークダンスと言った基本的な項目に新たに「現代的なリズムのダンス」が加わり、他の教科と同様に学校での授業でより良い成績をおさめることを目指したり、アドバンテージを持って授業に臨むことを目的として中学生のお子さんを受講させる親御さんが増えています。各スクールもそのような事情を勘案し、これまでのスキルを身に付けセンスを磨いて最先端のパフォーマンスを見せることを目的としたプランから、中学生を対象に学校での授業の予習や復習をしたり授業で追いつかなかった部分を補完する塾として新たなビジネスチャンスの様相を呈して来ました。
学校では保健体育の教師が担当して教えますが、スクールではライセンスを取得したプロのダンサーが教えてくれるケースもあり、学校での授業を遥かに凌駕する本格的なスキルを身につけることができることから、他の教科で従来型の塾に通うのと同じように成績アップを目指してスクールに通う多くの中学生で賑わっています。