世界には、ボーディングスクールと呼ばれる学校があります。ボーディングとは食事やまかない付きという意味がありますが、学校でいうと全寮制という意味になります。ただし完全に全寮制の学校は少数で、多くは地元から通学する学生もいます。ボーディングスクールは、アメリカやカナダ、スイス、オーストラリア、イギリス、ニュージーランドなどに存在していますが、そのうちアメリカには約300ものボーディングスクールが存在します。

生徒の数は6万人から7万人ほど存在し、海外からの留学生も多く存在します。またボーディングスクールは2つの種類があり、プレップスクールと呼ばれる進学を目指している学校と、問題児の更生を目指した学校があります。問題児とは、例えば中学生でありながら麻薬中毒であったり、手の付けられないような不良少年を集団教育の中で更生させることを目指しています。ボーディングスクールの特徴とは、成績が優秀な子どもを集めて、伝統のある有名な大学に進学させることの他に、良い人格を形成することもあります。

それは主に、社会を引っ張っていくリーダーとしての人格づくりです。リーダーは人を牽引していくだけではなく、時には他の人が嫌がるようなことに対しても率先して引き受け、逆境にも耐えうる強さが必要です。このような強さやモラルを、共同の寮生活の中において、人生で最も多感な中学生や高校生のうちに学んでいくのです。キャンパスの中には生徒だけではなく、先生も一緒に生活をしていることが多く、授業だけではなくさまざまな面で一緒に行動することで、生活すべてから多くを学んでいける環境にあるのです。

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