主に高校生を対象とするボーディングスクールは寮制の寄宿学校で、発祥の地であるイギリスやドイツをはじめアメリカ、カナダ、オーストリア、スイスなどに数多く所在しています。日本にも函館ラサール中学・高校や不二聖心女学院などいくつかのボーディングスクールがあります。イギリスでは卒業後、有名大学に進学するエリートを数多く輩出しており、アメリカでは主に富裕層が、将来の人脈形成も視野に子どもを入学させるケースが多いようです。学生は親元を離れて集団生活を営みながら、規律正しい生活を送ります。
授業は少人数制で、学業のほか福祉活動やスポーツ、芸術活動などに取り組みます。起床、食事、学業、課外活動、自由時間、就寝など1日のスケジュールも細かく管理されています。教師たちの多くが寮やキャンパス内で生活するため生徒への目が行き届き、親としては安心して預けることができます。生徒たちは学校生活を通じて協調性や自立性、リーダーシップ、責任感などを養います。
卒業生は母校に対する愛着、誇り、そして一体感を感じることができます。ボーディングスクールに入学するには、まずどの国を選ぶかを考え、次に学校を選びます。ボーディングスクールにもさまざまなタイプがありますので、専門書やインターネットの専門サイトで調べたり、説明会などに足を運んでもいいでしょう。気になる学費ですが、有名なボーディングスクールだと年間500万円~1000万円くらい必要です。
現実的には高いハードルではありますが、学校の理念や子どもの将来に向けての投資と考えてる親も多くいます。